決算書は、会社の健康診断書ですが、残念なことに健康状態の判定はありません。
なかには会計事務所が判定してくるれケースもありますが、問題はその判定内容を理解しているかどうかです。
決算書を読み解くには、何を読み解くのか、そして、どう読み解くのかを知る必要があります。
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決算書から何を読み解くのか?
決算書を作っても、そこから何を読み解くのかが解らなければ、何の役にも立たないのは当然です。
経営者の視点から、気になる順番に決算書を読み解くポイントを挙げると。
- 儲かっているのかどうか?・・・会社の収益性
- 倒産しないかどうか?・・・安全性
- 成長するかどうか?・・・成長性
この3つのポイントを読み解くことから、会社の状況が明らかになってきます。
決算書を分析する4つの方法
それでは、収益性、安全性、成長性をどのよに確認したらよいのか、その分析方法を考えていきます。
決算書に記載されているのは、数字です。
その数字を活用するためには、様々な比較が必要となります。
金額の多寡を分析する
会社の売上げや資産などを金額でみていくことで、会社の状況を判断する分析方法です。
- 売上高の年計分析・・・直近一年の売上げ合計をならべることで、季節変動を除外することができます
- 売上高の伸びと利益率の伸びを比較分析
- 運転資金の回転期間分析
金額の割合を分析する
決算書の項目にある金額を比較して、その割合を分析する方法で、収益性を読み解く中心的な方法です。
- 売上高利益率
- 総資産利益率
- 自己資本利益率
- 損益分岐点
金額を時系列で分析する
現在の数値と過去の数値を比較することで、経営状況が上向いているのか、それとも下降ぎみなのかなどを判断します。
また、過去からの推移をもとに将来の予測にも役立てることができる分析方法です。
- 3期連続損益比較表
- 中長期利益計画表
- 予算実績対比表
分析結果を他社と比較する
自社の状況と同業他社の状況を比較することで、地域内でのシェアの状況や人件費の配分、設備投資の比較なども可能になります。
※他社比較は、企業情報サービス会社から資料を購入するほか、会計情報サービス会社からも入手することが可能です。
まとめ
決算書に記載された、さまざまな数字は、そのまま眺めていても何も生まれてきません。
そこで、ここで示した4つの方法で、いろいろな比較を行います。
4つの方法は、それぞれを組み合わせることで、より多くの情報を生み出します。